東ドイツ国鉄が、1982年春のライプチヒ見本市に出品した電気機関車(試作機)です。

 

東ドイツ国鉄初のサイリスタ制御かつ、シングルアームパンタグラフ搭載の機関車でもあります。パンタグラフの向きは、西ドイツ国鉄と同じく関節が連結器側を向いた <___> となっています。

ショーでの展示を考慮したのか白いボディーに赤の斜めストライプが斬新で、また、この試作機のみにあるボディー側面の機械室の明かり取り窓が特徴的です。

量産機からはBR243やBR212・BR143と塗色や型番を改めて600両を超える増備が続き、西ドイツから見ても廉価で性能が良かったのか、ドイツ統一後にDB(西ドイツ国鉄)も導入をしています。

 

模型は、ダイキャストボディーのMarklin-HAMO(DC2線式)です。

実機では赤色だったパンタグラフが黒色で表現されていますが、個人的にはこの黒色が気にいっています。写真右側の運転席の下側に、当時の東ドイツで唯一の機関車・電車工場だったハンス・バイムラー・ヘニッヒスドルフ人民公社の銘版が見てとれます。





 

鉄道模型の世界では、PIKOやROCOを筆頭に旧東欧社会主義国時代の車両が続々登場しているので、いずれはDR(東ドイツ国鉄)の2階建て客車を引かせてみたいと思っています。