前回投稿した「DB E103.1-101」と同様に、Lufthansa Airport Express が1991年から高速新線経由で運行するのにあたって登場した客車です。

Eurofima系客車からの改造車ですが200km/h走行となるため、Bpmz296は固定窓化や気密構造の貫通ホロへの交換などの対策がなされています。3両編成で定員は120名程なので、当時の国内短距離路線で活躍していたボーイング737やマクドネル・ダグラスDC-9と同程度の雰囲気です。


Avmz106(Avmz107からの改造車):予備車を含めて3両が改造されました。車体両端側のコンパートメント2つをつぶして、機内食用のギャレーとラゲッジルームが設けられています。台車は電磁吸着ブレーキを備え、軸箱支持はモノリンクタイプで枕バネはコイルバネ仕様です。軌道の整備が行き届いているのでしょう、金属バネだけでも快適な乗り心地が得られるのだと思います。








 

Bpmz296(Bpmz293.2からの改造車):解放室タイプの客車から2編成分4両が改造されました。Avmz106とは窓の間隔が異なります。台車は軸箱が片持ち型のS型ミンデンタイプで、枕バネは車体直結のコイルバネとなっており、Avmz106同様の電磁吸着ブレーキを備えています。






この様にして整備された列車でしたが、運行されたのはわずか2年程で、ちょっと寂しい気持ちになります。

 

模型は車長28.2cmのショートスケールタイプで、フライシュマン独特の白色で強調された窓枠がルフトハンザ塗装とマッチしていると思います。1/87フルスケールの製品はフライシュマンよりも遅れてロコ(3両セット)が、最近になってピコが独特のディティールが強調された製品を発売しています。

 

個人的な感覚ですが、DBの客車は1/87フルスケールよりも28.2cmのショートスケールのほうが雰囲気が出ている様な気がします。私の入手した模型だけのエラーかもしれないのですが、行先のサボはAvmz106のみに印刷されていて、何故かBpmz106は2両ともボディー色のままになっています。